アローゼン(センナ)の作用・副作用・特徴と市販薬

アローゼン 便秘薬

アローゼンは現在よく使用される便秘薬(下剤)のうちの1つです。

先発品の商品名が「アローゼン」で、成分の名前が「センナエキス」です。

センナエキスは生薬由来の成分となっています。

今回はそんなアローゼンについてご紹介します。

アローゼンの成分

センナとセンノシド

上でも少し述べましたが、アローゼンの成分はセンナエキスです。

センナエキスの他にセンノシドという薬もあり、「センナという植物から抽出したエキスに含まれる物質のうちの1つがセンノシド」です。

センナ茶は便秘に効くというお話は聞いたことがある方もみえると思います。

そのセンナを医療用の薬として使用しているのがアローゼンということになります。

なお、センノシドを主成分として使用しているのはプルゼニドというお薬です。

ちなみに、アローゼンの名前の由来は「センナ全体(All senna)」とのことです。

アローゼンの作用

大腸刺激性下剤とは

下剤には大別して「塩類下剤」と「大腸刺激性下剤」の2種類がありますが、アローゼンは後者の「大腸刺激性下剤」に分類されます。

文字通り、大腸を刺激してやることで排便を促す便秘薬ということになります。

便秘にも原因はいくつかありますが、便秘の患者さんは小腸・大腸の動きが悪くなって
いることが多く、そういう場合にはアローゼンのようなタイプの下剤がよく効くことが
あります。

安全性が比較的高く第一選択として用いられやすいお薬は酸化マグネシウムですが、
大腸刺激性下剤は、これだけでは効果の薄い場合に併用されることが多いです。

強力な作用

上で書いたように、低下した腸管の動きを回復させてやることで排便を促すお薬なので、強力な作用があります。

アローゼンの副作用

消化器系の症状が起きやすい

あまり動いてなかった腸管をしっかり動かしてやるお薬ですので、どうしても腹痛や
悪心(気持ち悪い)・嘔吐などの副作用が起きやすくなります。また、当然ながら
効き過ぎたら下痢になります。

アローゼンは発売から何と50年以上が経過しており、その頃には今のようにきっちりとした臨床試験が行われていませんでした。

そのため副作用の正確な発現率も資料がありませんが、類薬のプルゼニドの臨床試験の結果から、副作用の頻度は10%程度と推測されます。そのほとんどを占めるのが「腹痛」です。

ただこれも、動いていなかったお腹が急に動くようになったのだから当然と言えば当然で、その状態が続けば慣れることが多いです。

耐性・依存性

アローゼンなどの大腸刺激性下剤を長期間継続することによる問題が耐性・依存性です。

耐性とは薬が効かなくなってくる状態で、依存性とは薬なしでは便が出せなくなってしまう状態です。

言うなれば、動きの悪い腸管にムチ打って無理やり動かし続けているような薬なので、
その状態をずっと続けると腸管が疲弊してしまうということです。

そのため、若い時期からこれらの大腸刺激性下剤を使用するなら、頓服にするとか
他の下剤とのローテーションにするなどの工夫が必要です。

アローゼンの剤形

アローゼンの剤形は顆粒(粉)のみとなっていますが、ほぼ同じ成分のヨーデルというお薬は錠剤として発売されています。

アローゼンの特徴

メリット

強力な作用

「作用」のところで述べたように、他のタイプの下剤にはない強い作用があるので、
久々の排便でスッキリすることが期待できます。

デメリット

耐性・依存性

若いうちにこういった状態に陥ってしまうとその後が非常に苦労するので、適正な
使用が望まれます。

プルゼニドとはどちらが効くのか?

アローゼンの主成分はセンナエキスであると上で述べました。

しかし、センノシドを主成分とするプルゼニドとはどちらが効くのでしょうか。

精製している分、プルゼニドの方が効くのではないか?とも思えますが、実際のところ
明らかにどちらが上ということはないようです。

アローゼンの市販薬

アローゼンの成分センナエキスを使用した市販薬はいくつか発売されていますが、
実のところ、私も実物を目にしたことがありません。

ただ、類薬センノシドの市販薬は有名なものがいくつか発売されています。

例えば「コーラックハーブ」や「スルーラック」があります(無印の「コーラック」は
センノシドを含んでいません)。

コーラックハーブは胃腸系の副作用軽減のため、別の生薬成分の甘草(かんぞう)を
配合しています。
スルーラックはセンノシドの配合量が少なめの代わりに別のビサコジルという下剤を
配合しています。

コスパは悪くはありませんが、上で述べた耐性の問題があるので、漫然と使い続ける
ことのないようにしましょう。

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