胃腸炎や食中毒に用いる吐き気止め(制吐剤)の種類と特徴

消化管用薬

胃腸の不調に用いるお薬のうち、吐き気や嘔吐を抑えるお薬である吐き気止め。
医療用語では制吐剤と言います。

今回は、この吐き気止めについてご紹介します。

吐き気の種類

まず、なぜ吐き気が起きて気持ち悪くなるかという原因ですが、大きく分けて2つあります。

末梢性

1つ目は、胃腸自体の動きが悪くなったり、変なものを食べて胃腸が刺激されている場合。
胃腸風邪とか、食中毒などが該当しますね。
こういった嘔吐を「末梢性嘔吐」と言ったりします。

中枢性

2つ目は、中枢(脳)の中には吐き気を関知する部分があるのですが、そこが直接刺激されることによる吐き気です。
これはなかなかやっかいで、抗がん剤などの副作用の強い薬を使用中に起こったりします。
ちなみに「末梢性嘔吐」に対して「中枢性嘔吐」と言います。

今回は、主に1つ目の方についてご紹介します。

吐き気止めの種類

上で挙げた末梢性嘔吐に対して現在頻用されている薬は主に2つです。

ナウゼリン(ドンペリドン)

現在日本で最も使用されている吐き気止めです。
胃腸風邪などと診断されて、診察時に「気持ちが悪い」と言ったら高頻度で処方されるでしょう。

錠剤の他、散剤・座薬があるので小児にも使用されます。

比較的安全性の高い薬ですが、唯一、妊婦に禁忌(使用できない)となっている点が注意です。

プリンペラン(メトクロプラミド)

ナウゼリンほどではありませんが、このプリンペランも一般的な胃腸炎などに用いられます。

内服(飲み薬)での処方頻度はかなり下がりましたが、注射が存在する点が大きいです。

嘔吐や脱水がすごい場合は補液(水分の補給のための点滴)が処方されることがありますが、その中に混ぜて投与されることがあります。

ですので、診察時に点滴してもらって処方箋も出た・・・という場合に、点滴の中にプリンペランが入っていて錠剤でナウゼリンも処方されている、ということがよくあります。
この場合、いつ飲み薬を開始すればいいのか、医師または薬剤師にきっちり確認しておく必要があります。

その他

漢方薬も用いられることがあります。
最も使用されているのは五苓散という漢方薬です。

五苓散は粉の飲み薬ですが、さらにこの五苓散を溶かして座薬として作り直して使用している病院や薬局もあります。

子供に座薬を使う時の目安

上で挙げたナウゼリンの座薬を使用する際の目安は、別記事でご紹介しています。

市販薬は

これらの吐き気止めの市販薬はありません。

吐き気に関しては、きっちり診察を受けた方が良いでしょう。

吐き気以外の胃腸系の薬について

「吐き気止め」はあまり「胃薬」としては認識されていないと思いますが、ここで挙げた以外の胃腸系の薬については、以下でご紹介しています。

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