抗ヒスタミン薬の種類と強さ・副作用の比較

抗ヒスタミン薬 アレルギーの薬

抗ヒスタミン薬とは

花粉症や鼻炎・湿疹・蕁麻疹など、いわゆるアレルギー疾患に用いられる代表的な薬として、「抗ヒスタミン薬」があります。

簡単に言うと、脳内のヒスタミンという伝達物質が必要以上に発生することによりアレルギー反応が引き起こされるため、そのヒスタミンの働きをブロックしてしまうという薬です。

今回は、そんな抗ヒスタミン薬を比較していきます。

第一世代と第二世代とは

抗ヒスタミン薬は大きく分けて第一世代第二世代があります。

名前から想像できると思いますが、第一世代の方が古いお薬で、アレルギーを抑える効果は強いのですが、眠気などの副作用も強く出てしまうという弊害がありました。
現在でも、花粉症の薬=眠くなる、という印象をお持ちの方は多いと思いますが、ヒスタミンという物質は意識や覚醒にも関係しているため、これは多かれ少なかれ無理のない話なのです。

そういった副作用をできるだけ抑えながら効果を上げるために改良が重ねられ、第二世代の抗ヒスタミン薬が開発されてきました。

現在汎用される抗ヒスタミン薬のほとんどは第二世代です。

ただ、第二世代の抗ヒスタミン薬ならどれも効果は似ているかというとそういうわけでもなく、ここ10年ぐらいで発売されてきた薬の方が、効果・副作用ともに優れている傾向にあります。

抗ヒスタミン薬の強さと副作用の比較

抗ヒスタミン薬の強さと副作用について、先に結論から書いてしまうと以下の表のようになります。

      54321
強さ:  強←   →弱
眠気:  強←   →弱

処方頻度代表的な商品名(成分名)強さ眠気
Aアレグラ
(フェキソフェナジン塩酸塩)
31
Aザイザル
(レボセチリジン塩酸塩)
52
Aアレロック
(オロパタジン塩酸塩)
53
Aタリオン
(ベポタスチン ベシル酸塩)
52
Bアレジオン
(エピナスチン塩酸塩)
31
Bビラノア
(ビラスチン)
51
Bクラリチン
(ロラタジン)
21
Cデザレックス
(デスロラタジン)
42
Cジルテック
(セチリジン塩酸塩)
43
Cルパフィン
(ルパタジン フマル酸塩)
53
Cエバステル
(エバスチン)
22
Cディレグラ
(フェキソフェナジン塩酸塩)
31
Dザジテン
(ケトチフェン)
24
※強さと眠気はYanai K. Pharmacol & Ther. 2007;113:1-15などを参照に筆者が数値化。処方頻度は厚生労働省公表より

単独の種類で最も処方されているのは「タリオン錠」で、なんと年間約4億錠です。
ただ、上のランキングは同じ成分のものは全て合計で並べている(例えば錠剤・OD錠・ドライシロップや、さらにジェネリックがあれば全て合計)ので、トータルでの「タリオン(ベポタスチン)」は1位ではありません。

ランキングを見る限り、強さが5で眠気が1のビラノアが最もいい薬のようですが、使用実績トップというわけではありません。
これは、錠剤しかなく保険適応が大人のみというのが1つと、まだ発売されて数年の新しい薬なので、処方する医師もまずは使い慣れた薬から使っているという現状があるからと思われます。

逆に、強さが2で眠気が4のザジテンなどは使い道が全くないかというとそういうわけでもなく、シロップやドライシロップとして小児に処方されることがあります。
乳幼児は機嫌が悪くなると手が付けられなくなることもあると思いますので、あえて少し眠くなった方が落ち着くケースが考えられるからです。
眠気の強さは、鎮静作用(気持ちが落ち着く作用)とも相関があります。

それでは、各お薬の詳細について見ていきます。

非常に長くなるので、各お薬ごとにページを分けています。
結論だけ見たいという方は、このまま飛ばして下のまとめをご覧下さい。

アレグラ(フェキソフェナジン)

ザイザル(レボセチリジン)

アレロック(オロパタジン)

タリオン(ベポタスチン)

アレジオン(エピナスチン)

ビラノア

クラリチン(ロラタジン)

デザレックス

ジルテック(セチリジン)

ルパフィン

エバステル(エバスチン)

まとめ

強力なお薬がいい場合

アレロック・タリオン・ザイザル・ルパフィン・ビラノアが候補です。

1日1回の薬がいい場合

ザイザル(大人の場合)・ルパフィン・ビラノア・デザレックス・ジルテック・クラリチン・エバステルが候補です。

ただし、ビラノアは「空腹時」という縛りがあることに注意です。

安全性を重視したい場合

ザイザル・ビラノア・アレジオン・アレグラ・クラリチンが候補です。

薬の味を重視したい場合(子供向け)

アレロック・ザイザル(粉があるのはジェネリックのみ)・クラリチンが候補です。

医療用と同じ成分の市販薬が欲しい場合

アレグラ・アレジオンが候補です。
他にもいろいろ市販薬はありますが、初めて選ぶならこの2つのうちから選ぶのが
おすすめです。

なお市販薬のみのご紹介は以下のページで詳しく行っています。

その他にも

他にも希望がある場合は、主治医もしくはお近くの薬剤師に相談してみて下さいね。

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