大建中湯の成分や効能・類薬との違い・味・おすすめ市販薬

大建中湯 漢方薬

大建中湯とは

大建中湯(だいけんちゅうとう)は、お腹の不調に用いられる漢方薬です。

葛根湯のように誰もが知っている漢方薬ではないと思いますが、厚生労働省が公表している資料によると、全漢方薬のうち、なんと処方量1位となっています!

ちょっと専門的に表現すると、「腹が冷えて痛み、腹部膨満感のある症状」に用いられます。

今回は、そんな大建中湯の構成生薬や効能、類薬との違いや味について解説すると共に、市販薬があるのかについてもご紹介します。

大建中湯の成分

大建中湯に含まれる生薬は、乾姜かんきょう)・人参にんじん)・山椒さんしょう)の3つです。意外と少ないですね。

それぞれの生薬の由来や効能について簡単に記載します。

乾姜(かんきょう)

ショウガ根っこです。消化の促進・嘔吐の抑制などの作用があります。普通に料理や薬味として用いられているショウガとほぼ同じと思って差し支えありません。漢方学的には「辛味健胃薬」に分類されることもあります。

人参(にんじん)

オタネニンジンというウコギ科の植物の根っこです。滋養強壮作用が強く、朝鮮人参として把握している方もみえるかもしれません。疲労を回復したり、ストレスを和らげたりする作用が期待できます。胃腸系の漢方薬や、補剤(体力や免疫力の回復を目的としたもの)に非常に多く配合されています。味は、ほんのりした甘味と苦みがあります。

山椒(さんしょう)

サンショウという植物の果実です。香辛料として使用された経験のある方は多いと思います。薬理作用として、お腹の冷えを改善したり、蠕動(腸の動き)を調律する作用があるので、漢方学的には「健胃整腸剤」として用いられます。
辛いもので体が温まるというのは、経験的にも想像できますよね。

大建中湯の効能と類薬の違い

慢性的な胃腸の不調に

上記の3つの成分から、大建中湯は胃腸の冷えを防ぎ、動きや排便を調節する漢方薬であることが分かります。

中でも、生まれつき胃腸の動きが悪い方、高齢で胃腸の機能が低下してきた方、腸の手術を受けられた方などは、体調維持のためにずっと服用することもあります。

また、下剤成分は入っていないので、慢性の便秘の方は下剤と併用するケースもあります。

類薬は?

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

類薬の項目で挙げておいて恐縮ですが、小建中湯は、大建中湯の類薬ではありません。が、名前が非常に似ているので、「大建中湯の弱いやつ(or 子供用)が小建中湯」と思われても何ら不思議ではありません。その上、漢方番号は小建中湯が99番、大建中湯が100番なので、余計に拍車がかかっていますので挙げさせていただきました。

ちなみに、小建中湯の成分は芍薬しゃくやく)・桂皮けいひ)・大棗たいそう)・甘草かんぞう)・生姜しょうきょう)となっています。大建中湯に含まれる乾姜と小建中湯に含まれる生姜は非常に似た生薬ですが、それ以外はまるで被ってないですね・・・。

大建中湯の味と飲み方

苦みは少ない

上記の3つの成分には苦みの強いものは含まれておらず、ショウガとサンショウの辛みが感じられます。漢方薬は苦みのあるものが比較的多いですが、大建中湯はその中ではマシな方と言えるでしょう。

漢方薬を飲みやすくするためのコツについては以下のページでご紹介しています。

大建中湯の市販薬

大建中湯は医療用としてはトップの処方量を誇る漢方薬ですが、市販薬はほとんど発売されていません。理由は、受診した上で服用する傾向の強い漢方薬だからと思われます。

その中でも、市販薬が必要な場合は、医療用でも比較的シェアを占めているコタロー製薬のものが候補になると思います。

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