胃荒れ・胸焼け・胃炎や胃潰瘍に使う胃薬:種類や強さ・使い分け

消化管用薬

「胃薬」というと様々な種類のものがありますが、ここでは胃炎や胃潰瘍など、胃が荒れたり炎症を起こしたりすることによって起こる疾患に用いるものをご紹介します。

それ以外の種類の「胃薬」については以下でご紹介しています。

消化性潰瘍治療薬とは

消化性潰瘍とは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のことを指します。

ですので、「消化性潰瘍治療薬」とはそれらの治療薬ということになります。
ただ、実際にはそこまで深刻な状態にはなっていない、軽い胃炎や胃荒れ・胸焼けなどにも使用することのあるお薬も含まれています。

消化性潰瘍治療薬の分類

消化性潰瘍の原因

これらの薬の分類を知るために、まずは胃炎や胃潰瘍がどうやってできるのか理解しておく必要があります。

ウイルスなどの外敵から防御するため、ならびに食べ物の消化を助けるため、胃の中には胃酸が分泌されています。胃酸の成分は塩酸であり、非常に強力な酸です。

ですので、もし胃の内側が単なる肉であれば、たちまち自分の胃が溶けてしまいます。

これを防ぐために、胃の細胞はバリアとなる粘液を産生することで、自分の体を溶かしてしまわないような仕組みが備わっています。

胃炎や胃潰瘍といった病気は、これらのバランスが崩れ、自分の胃にダメージが与えられてしまう状態です。

原因からみた薬の分類

よって、この症状を治療しようとしたら、方法は大きく2種類ということになります。

①過剰になっている胃酸の量を減らす

②弱っているバリアを強力にする

専門用語では、①の薬を「攻撃因子抑制薬」、②の薬を「防御因子増強薬」と言います。

胃酸は胃の細胞にとってダメージの元になるので「攻撃因子」ということですね。

また、この「攻撃因子抑制薬」は、胃酸の出過ぎを抑えるメカニズムの違いから、さらに「プロトンポンプインヒビター(PPI)」と「Hブロッカー」というものに大別されます。

消化性潰瘍治療薬の作用の強さの違い

攻撃因子抑制薬

消化性潰瘍治療薬には大きく分けて「攻撃因子抑制薬」と「防御因子増強薬」に分かれると述べましたが、強さ(治療効果の大きさ)は「攻撃因子抑制薬」の方が上です。

また、「プロトンポンプインヒビター(PPI:ピーピーアイと読みます)」と「Hブロッカー」では前者の方が強力な作用があります。

最近では、この最も強力な「PPI」の中でもさらに強い効果を持つものも上市されています。

これらの薬のもう少し詳しい説明は、別記事でご紹介しています(若干専門的です)。

防御因子増強薬

防御因子増強薬は、作用も副作用もマイルドなものが多いです。

よく、「痛み止めや抗生剤は胃が荒れるから」という理由で、その予防のためにセットで
処方されることが多いのも、この分類の薬です。

市販薬は

市販薬も様々な種類が発売されています。

ただ、作用の強さは「PPI」>「Hブロッカー」>「防御因子増強薬」と述べましたが、最も強い「PPI」は市販薬には存在せず、「Hブロッカー」が最も強いお薬となります。

H2ブロッカー

代表的な商品は、かなり前からCMなどで非常に有名になった「ガスター10」です。

その他にも、様々な種類のHブロッカーが発売されています。

防御因子増強薬

こちらも非常に多くの種類があります。

一例として、医療用の「セルベックス(成分名テプレノン)」をいうお薬を市販化した「セルベール」などのお薬があります。

軽い胃荒れや胸焼けにはこういったお薬で様子を見てみるのもありだと思います。

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