喘息の完治は可能?減感作療法という新しいアレルギー治療法

アレルギーの薬

喘息とは

喘息は、「風邪」とか「肺炎」みたいなものだと思っている方も居るかもしれませんが、アレルギーの一種です。

アレルギーを引き起こす原因として、ダニ・ハウスダスト・動物(猫や犬)の毛・食物(ソバや卵など)・花粉などの物質があります。さらには気圧や天気の変化などが原因となる場合もあります。これは患者さんごとに様々です。

アレルギーを引き起こす物質のことをアレルゲンと呼びます。

もし、その人に喘息を引き起こすアレルゲンが1つだけなのであれば、そのアレルゲンに反応しなければ、理論上は喘息の症状が起きることはない、ということになります(実際は原因が1つだけということはほぼありませんが・・・)。

そのため、アレルギー検査を実施して、何が原因となっているか推察し、治療につなげます。

では、喘息の完治は可能なのでしょうか?

現在の喘息の治療薬

喘息の一般的な治療

現在行われる一般的な治療は、抗アレルギー薬などを用いて、「出た症状を緩和する」もしくは「症状が再発・悪化しないようにコントロールする」というものです。

薬を服用していて日常生活に支障が少ないなら、これはこれで問題ありません。

また、小児の場合、成長に伴ってアレルギーの症状は軽くなっていくことが多いので、そのまま様子を見ていくことが多いでしょう。

喘息の根治を目指す治療

一方、ここ10年ほどで、新しい治療法も確立されてきています。

減感作療法という治療法です。

アレルギーというものは、言わばアレルゲンに過剰に反応(感作)することで起こるものなので、徐々にアレルゲンに慣らすことによりアレルギー反応が起きにくくする、という理論です。

そのため、アレルゲンが何なのか見極めるためのアレルギー検査は必須です。

現在可能な減感作療法の種類

では、原因が分かれば、全て治療可能なのかというと、今のところ3種類しかありません。

それがスギ花粉ダニハウスダストです。

また、薬の形態も主に飲み薬と注射の2種類がありますが、それぞれ保険適用が花粉症や鼻炎だったり喘息だったりと、薬によって様々です。

なお、この治療は子供にも適応可能です。

減感作療法の治療期間と治療効果

この減感作療法はどのぐらい続けるかというと、2年~3年程度が多いと思います(主治医の判断によります)。

そして気になる治療効果ですが、大まかに言うと「2割の人が完治、6割の人は症状が軽くなり、2割の人は効果なし」という感じです。

なかなか全員が完治というわけにはいきませんね。

上にも延べたように、喘息の原因になるアレルゲンの種類は様々ですので、1種類克服しても他のアレルゲンが残っている限り症状は出る可能性はあるでしょう。逆に、「スギ花粉症」など原因が明らかに1つだけの場合は、より効果が期待できます。

ただ、症状が軽くなるだけでも充分だと思える患者さんもみえると思います。

喘息の症状で苦労している方は、自分の症状がこれらの治療の適応となるか医師に相談してみるのも良いかもしれません。

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