漢方薬の味(苦み・不味さ)を緩和する上手な飲み方

漢方薬 漢方薬

漢方薬とは

漢方薬は、古代中国で生まれた、生薬を組み合わせた薬の総称です。

使用する生薬は一般的にイメージする植物由来のもの以外にも、動物性鉱物性のものも含まれます。

漢方薬の味

漢方薬というと、「苦い・不味い」というイメージをお持ちの方が大半だと思います。

これは確かに間違いではありません。

ただ、古代中国の医学では、薬(=漢方)の味は以下の6つに分類されていました。

(サン):酸っぱい味
(ク) :苦い味
(カン):甘い味
(サイ):辛い味
(ゲン):塩辛い味
(タン):ほとんど無味

「鹹(ゲン)」以外は現代の常用漢字なので、だいたい予測が付く味ですね。

ただ、やはり「苦」の味を持つものは他と配合されていても味覚として目立ちやすいので、「苦い・不味い」のイメージなってしまうのは致し方ありません。

漢方薬の本来の飲み方

最も効果を高める飲み方

漢方薬は、粉薬として処方されることがほとんどですが、元々は煎じ薬です。

簡単に説明すると、お湯の中に原料を入れてひたすら煮詰めることでお湯の中に有効成分が抽出される、というわけです。

ただしそのままの液体では製品にしづらいので、その液体を乾燥させて有効成分だけを粉の状態にしたものが私たちが一般的に目にする製品なのです。

前置きが長くなりましたが、よって、それらの粉薬はお湯で溶かしてやれば元の煎じ薬の状態に戻りますその状態で服用することが、漢方薬の効果を100%引き出すことができると言えます。

空腹時に服用する

これは全ての漢方薬に当てはまることではないのですが、漢方薬は空腹時に服用する方が吸収が良いものが多いです。

これは、空腹時で胃の中の酸性度が高い方が良い、という理由と、漢方薬の成分の一部が腸内細菌に代謝されて吸収されるため、他の食物がないほうが良い、という理由からです。

ただし、食事時の方が薬を服用するのを忘れにくいと思いますので、飲み忘れを防ぐことを優先してしまってもほとんどの場合は問題ありません

苦さ・不味さを和らげる飲み方

とは言え、上のようにお湯で溶かして飲む方法では、漢方薬元来の味をもろに感じてしまうことになるので、薬が苦手な方や、特に小児では飲めないことも多々あると思います。

そのためのコツをいくつかご紹介します。

冷やす

意外と盲点になりそうなのが、「お湯で溶かしてから冷やす」ということです。

一般的な薬や食品の場合、「溶かしたらすぐ服用して下さい」と言われることが多いですが、漢方薬は溶かしてから1日程度であれば保管は可能です。

人間の味覚は、「冷たいものの味には鈍く、暖かいものの味は感じやすい」というようにできています。

冷凍庫から出したばかりのアイスクリームと、溶けてしまったアイスクリーム、本来なら甘さは同じはずですが、どちらが甘く感じるでしょうか?

漢方薬の苦みについても同じことが言えるので、「冷やす」だけでもかなりの効果が得られる場合があります。

なお、冷蔵庫に入れて冷やすだけでなく、お湯で漢方薬を溶かしてから氷を入れるというのも良い方法です。

甘みを足す

上のようにして作った水溶液に、砂糖ハチミツガムシロップなどを足してみるとかなり味がマイルドになることがあります。

特に幼児の場合は甘味さえあれば飲んでくれることもあるので、やってみる価値があります

オブラート

「溶かす」方法とは真逆ですが、オブラートで包んで飲み込めば、味はほとんど感じません。

ただし、当然ながらオブラートに包んだものを丸ごと飲み込めることが必要です。

漢方薬はそもそも粉の量がかなり多いことが多いので、幼児や高齢者には向いていないかもしれません。

飲食物に混ぜる

薬の苦手な小児に飲ませる時の常套手段、「好きな飲食物に混ぜる」です。

ただし、これは飲食物を吟味しなければいけません。

漢方薬は味の主張が強いものが多いので、一般的なりんごジュースやぶどうジュースなどでは味が負けて余計に不味いジュースの出来上がり、となり得るからです。

一般論で言うと、「味が濃いもの」がお勧めです。

具体的には、ココア・コーヒー牛乳・バニラアイス・チョコアイスなどです。

裏技的なものでは、カレー味噌汁などもあります。カレーは意外といけるかもしれません。

ちなみに、私が担当した小児患者のお母さんの中には、漢方薬入りのチョコレートを自宅で手作りして与えていた、という涙ぐましい努力をされていた方もみえました。母の愛ですね・・・。

あと、漢方薬の味は似たようでいて意外と差があるため、漢方薬の種類が変わった途端に今まで大丈夫だった飲み方が駄目になることもあるのが難しいところです。

服薬ゼリー

服薬ゼリーも選択肢ですが、何でも良いわけではなく種類を選びます。

最もお勧めできるのは、龍角散の「らくらく服薬ゼリー」です。

チョコ系の味が、漢方薬を隠すのに最も適していると思います。まあそれでも漢方の種類によっては隠しきれませんが・・・。

なお、服薬ゼリー全般の解説は、以下のリンクで行っています。

おわりに

私の経験から、漢方薬を飲みやすくするコツをお伝えしてきました。

何か参考になる情報があれば幸いです。

逆に、「こうしたら飲めるようになったよ!」などの情報があればご一報いただけると嬉しいです。

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