桂枝湯の成分や効能・類薬との違い・味・おすすめ市販薬

漢方薬

桂枝湯とは

桂枝湯(けいしとう)は、風邪の初期などに用いられる漢方薬です。

漢方薬で最も有名なものの1つ、葛根湯と似た構成成分となっています。

ちょっと専門的に表現すると、「体力が衰えたときの風邪の初期」に用いられます。

ここまで書くと当然、「じゃあ葛根湯とは何が違うの?」となると思います。

今回は、そんな桂枝湯の構成生薬や効能、類薬との違いや味について解説すると共に、おすすめ市販薬メーカーもご紹介します。

桂枝湯の成分

桂枝湯に含まれる生薬は、桂皮けいひ)・芍薬しゃくやく)・大棗たいそう)・甘草かんぞう)・生姜しょうきょう)の5つです。

それぞれの生薬の由来や効能について簡単に記載します。

桂皮(けいひ)

クスノキ科の植物のです。シナモンと呼ぶ方が馴染みがあるかもしれません。解熱作用・抗アレルギー作用・血管拡張作用などがあります。桂枝湯の主薬を担います。

芍薬(しゃくやく)

美人の褒め言葉「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があるので使用部位は花かと思いきや、生薬としては根っこが使用されます。鎮痛作用や血圧調整作用などがあります。味は、わずかな甘味と苦みがあります。

大棗(たいそう)

(なつめ)のです。強壮作用・利水作用などがあり、痛みや咳、胃腸症状の改善に効果があります。効果がマイルドなこともあり、非常に多くの漢方薬に配合されています。味は、甘味があります。

甘草(かんぞう)

マメ科の植物のです。抗炎症作用や鎮咳去痰(咳を鎮め、痰を切る)作用があります。非常に使用しやすい生薬で、なんと全漢方薬の7割以上に配合されていると言われています。名前からして想像が付きますが、味は、ほどよい甘味があります。

生姜(しょうきょう)

ショウガ根っこです。消化の促進・嘔吐の抑制などの作用があります。普通に料理や薬味として用いられているショウガとほぼ同じと思って差し支えありません。漢方学的には「辛味健胃薬」に分類されることもあります。

桂枝湯の効能と類薬の違い

風邪の初期に

上記の7つの成分から、桂枝湯は「咳や痰の出過ぎを抑える」「痛みや胃腸の不良を改善する」などの効果が期待できる配合剤であると言えます。

そのため一般的な風邪の初期に用いることが多くなっています。

なお、他の漢方薬(特に葛根湯)と使い分ける場合、桂枝湯は「発汗がある場合」に向いていると言われています。

類薬は?

葛根湯(かっこんとう)

葛根湯は、桂枝湯の構成生薬に、葛根(かっこん)と麻黄(まおう)を加えた7種類で構成される漢方薬です。風邪といったら9割以上は葛根湯が使用されていると思いますが、葛根や麻黄は、「発汗作用」や「交感神経興奮作用」がありますので、すでに発汗がある状態、特に体力が落ちているような状態では、桂枝湯の方が向いています。

麻黄湯(まおうとう)

麻黄湯の構成生薬は4種類と、種類は少ないですが、含まれる麻黄の量が多いのが特徴です。発汗がなく、寒気が強い場合に向いています。一時期、インフルエンザ治療薬タミフルに悪評が立ちましたが、インフルエンザの治療薬を使用したくない場合に麻黄湯を用いることも可能です(保険適応も可能です)。葛根湯との使い分けは専門家でないと難しいケースもありますが、高熱の場合は麻黄湯の方が向いていることがあります。

桂枝湯の味と飲み方

苦みは少ない

上記の5つの成分には苦みの強いものは含まれておらず、ショウガの辛みが少し目立つ程度です。漢方薬は苦みのあるものが比較的多いですが、桂枝湯はその中では飲みやすい方と言えるでしょう。

漢方薬を飲みやすくするためのコツについては以下のページでご紹介しています。

桂枝湯の市販薬

桂枝湯の市販薬は様々な会社から発売されていますが、医療用の漢方のシェアは圧倒的にツムラが占めているので、ツムラのものなら安心度が高いと思います。

ただ、粉薬が苦手で錠剤タイプがいい場合は、一元というメーカーから発売されています。

ただ、錠剤の製品は1回服用量が3錠とか4錠など、服用する錠数が多いのにはご留意下さい(これは医療用の漢方薬も同様です)。

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