向精神薬(眠剤・安定剤)の種類と近年の動向

眠剤・安定剤

向精神薬の概略

不眠症に用いる睡眠導入薬(眠剤)と、不安やイライラの改善に用いられる
抗不安薬(安定剤)は広い括りでは向精神薬という分類になります。

眠剤と安定剤は、2010年代前半までベンゾジアゼピン系という種類の
薬剤が処方のほとんどを占め、さらに規制も緩かったので比較的安易に
処方されていました。

それより古いタイプの薬は、呼吸抑制や、最悪死亡するといった
リスクがもっとあったのですが、そういった怖い副作用の頻度が
低いということで、安易に処方されていたのです。

ですが、ベンゾジアゼピン系には「依存性」という問題がありました。
薬を使っていると、薬なしでは居られなくなったり、同じ量では
効かなくなってくるということです。

日本に先駆けて世界ではもっと前からベンゾジアゼピン系の依存性に
警鐘が鳴らされ、規制が厳しくなると共に、他の系統の薬の開発も
進んでいました。

日本でも遅れること2017年、厚生労働省からベンゾジアゼピン系の
規制に関する通達が出され、一般の医師が安易に処方する例が
劇的に減りました。

どのぐらい減ったかの一例を紹介します。

安易に処方されていた安定剤の代表とも言える「デパス」という
お薬があります。

1錠10円ぐらいしかしないので、そういう意味でも処方しやすかった
という面はあるでしょう。

私の勤める薬局グループは100店舗以上はあるのですが、
2016年は年間で20万錠ほど出庫されていました。

それが2018年には年間12万錠ほどにまで減ったのです。

あくまでも一商品の例ですので、全部の薬が同じ傾向とは言えませんが、
各製薬企業から公表されている売上高などから計算しても、
この10年でどの薬も半減ぐらいにはなっていると思われます。

2020年現在では、医師もベンゾジアゼピン系の処方には
かなり慎重になってきていますし、他の新しい薬が選択される
ことも増えてきています。

睡眠導入剤・抗不安薬について

以上を踏まえて、各向精神薬のご紹介に移ります。

それぞれ長くなるので、別記事にまとめました。

睡眠導入剤

抗不安薬

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