麻黄湯の成分や効能・類薬との違い・味・おすすめ市販薬

麻黄湯 漢方薬

麻黄湯とは

麻黄湯(まおうとう)は、風邪の初期などに用いられ漢方薬です。

ちょっと専門的に表現すると、「悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ない症状」に用いられます。

ちなみに、インフルエンザの初期に対する使用に保険適応が認められている漢方薬です。

どうしても抗ウイルス薬(タミフルなど)を服用したくない!という場合の選択肢の1つとなります。

今回は、そんな麻黄湯の構成生薬や効能、類薬との違いや味について解説すると共に、おすすめ市販薬メーカーもご紹介します。

麻黄湯の成分

麻黄湯に含まれる生薬は、麻黄まおう)・杏仁きょうにん)・桂皮けいひ)・甘草かんぞう)の4つです。

それぞれの生薬の由来や効能について簡単に記載します。

麻黄(まおう)

マオウ科の植物のです。気管支拡張作用・交感神経興奮作用などがあり、喘息のような症状を改善します。交感神経興奮作用により、体の芯は暖まります。強めの作用があるので、何にでも使えるわけではありません。味は、やや苦みと渋みがあります。麻黄湯の主薬を担います。

杏仁(きょうにん)

杏(あんず)の種子です。「仁」は「たね」という意味です。ご存じ「杏仁豆腐」の素材でもあります(薬用と食用は厳密には同じではありませんが)。咳を抑える作用があります。味は、苦みがあります(杏仁豆腐は味付けで甘くなっているだけです・・・)。

桂皮(けいひ)

クスノキ科の植物のです。シナモンと呼ぶ方が馴染みがあるかもしれません。解熱作用・抗アレルギー作用・血管拡張作用などがあります。

甘草(かんぞう)

マメ科の植物のです。抗炎症作用や鎮咳去痰(咳を鎮め、痰を切る)作用があります。非常に使用しやすい生薬で、なんと全漢方薬の7割以上に配合されていると言われています。名前からして想像が付きますが、味は、ほどよい甘味があります。

麻黄湯の効能と類薬の違い

風邪の初期に

上記の4つの成分から、麻黄湯は「体の芯は冷やしすぎず体表の余分な熱は冷ます」「咳や痰の出過ぎを抑える」などの効果が期待できる配合剤であると言えます。

なお、他の漢方薬(特に葛根湯)と使い分ける場合、麻黄湯は「発汗がなく、寒気が強い場合」に向いていると言われています。インフルエンザの初期の症状をイメージしていただくといいと思います。

類薬は?

葛根湯(かっこんとう)

風邪と言ったらほとんどの場合に使用されている葛根湯ですが本来、「自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のある症状」に使用されます。麻黄も含まれていますが、麻黄湯よりは量が少ないです。一応、寒気が強い場合は麻黄湯、背中のこわばりが強い場合は葛根湯、というような違いがありますが、専門家でなければ判断が難しいかもしれません。

桂枝湯(けいしとう)

桂枝湯は、葛根湯の構成生薬のうち、葛根と麻黄を除いた残りの5種類で構成される漢方薬です。葛根と麻黄は、「発汗作用」や「交感神経興奮作用」がありますので、すでに発汗がある状態では、この桂枝湯の方が向いています。特に、やや体力が落ちているような状態では桂枝湯が勧められます。

麻黄湯の味と飲み方

苦みは中程度

上記の4つの成分には甘味のあるものも含まれてはいるのですが、総合的な味としては苦みが勝ってしまいます。漢方薬は苦みのあるものが比較的多いですが、麻黄湯はその中では中程度と言えるでしょう。

漢方薬を飲みやすくするためのコツについては以下のページでご紹介しています。

麻黄湯の市販薬

麻黄湯の市販薬は様々な会社から発売されていますが、医療用の漢方のシェアは圧倒的にツムラが占めているので、ツムラのものなら安心度が高いと思います。

ただ、粉薬が苦手で錠剤タイプがいい場合は、一元というメーカーから発売されています。

ただ、錠剤の製品は1回服用量が3錠とか4錠など、服用する錠数が多いのにはご留意下さい(これは医療用の漢方薬も同様です)。

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