経口補水液とスポーツドリンクの違い:どういう時に飲むべき?

健康

経口補水液とは

近年、熱中症や胃腸風邪の時には「経口補水液」が良いよ、と聞く機会が増えました。CMをやっていたり、ドラッグストアで大きなコーナーができていたりする場合もあります。

では、経口補水液とは具体的にどんなものでしょうか。

結論から言うと、「水にブドウ糖と食塩を混ぜたもの」となります。ものすごくシンプルですね。

脱水傾向の場合、ただの水やお茶では効果が不十分なことがあり、そういう場合に経口補水液を服用します。

経口補水液とスポーツドリンクとの違い

ただ、上の定義だけだと、スポーツドリンクも同じようなものです。

経口補水液とスポーツドリンクとの差を端的に言うと、その「塩分濃度の濃さ」です。

逆に、糖分の濃度はスポーツドリンクの方が濃いものもあります(最近は「●●ゼロ」のように糖質を含まないスポーツドリンクもありますが)。

ちなみに塩分濃度は、経口補水液が50mEq/L前後なのに対し、スポーツドリンクは10mEq/L程度と、かなり差があります。

このように、塩分や糖分の濃さが違いますので、それぞれ向き不向きがあります。

経口補水液が向いているケース

感染性腸炎(胃腸風邪)等による下痢・嘔吐がある時

胃腸風邪などで下痢や嘔吐が頻回にあると、水分以外に塩分も失われます。

下痢が多いと何となく脱水になるのはイメージできますが、意外と嘔吐の方は軽視しがちです。

胃液には多くの電解質(≓塩分)が含まれており、塩分の補給も必要です。

過度の発汗が続いた時(熱中症など)

消化液と同様ににも塩分は多く含まれているので、暑さで汗を非常に多くかいた時は経口補水液が向いています。

ただ、熱中症の場合は、さらに体を冷やすなどの対処も重要です。

経口補水液が向いていないケース

あまり汗の出ない風邪など

経口補水液の知名度が上がったせいか、体調が悪い時にとりあえず経口補水液を購入しようとされる方もみえますが、当然ながら、全く脱水になっていない時には向いていません。塩分の摂り過ぎになってしまいます。

汗が出ていないケースでは、温かいお茶の方が向いていることもあるでしょう。

特定の持病がある方

経口補水液には、多くの塩分(塩化ナトリウム)の他にカリウムも含まれているのが一般的です。

ですので、高血圧で塩分の摂取を制限されている方や、腎臓病でカリウムの摂取を制限されている方は、注意が必要です。あらかじめ、主治医とよく相談しておくべきでしょう。

経口補水液の飲み方の注意点

薄めて飲まない

経口補水液は、脱水時に適切な塩分濃度に調製されています。

ですので、薄めて服用するのは最適な水分補給ができなくなる可能性があるためお勧めできません。

また、胃腸風邪の場合は薄いものをたくさん飲ませることで、余計に下痢や嘔吐の引き金になる場合があるため、要注意です。

飲み過ぎない

そもそも脱水ではない場合には服用すべきではありませが、500mLのペットボトル1本に1.5g相当程度の食塩が含まれているので、1日にペットボトル何本も服用するのは好ましくありません。

市販の経口補水液の一例

OS-1(オーエスワン)

OS-1は日本で最も知名度の高い経口補水液だと思います。

最もスタンダードなペットボトルタイプの他、ゼリータイプも存在します。

胃腸風邪で水分が摂りづらい場合や、嚥下(飲み込み)の悪い高齢者の場合、ゼリータイプの方が向いていることもあるでしょう。

味は、良くも悪くも「塩味+甘味」で、乳幼児には美味しいとは言えないと思います。

アクアライトORS

アクアライトORSは、乳幼児の商品を多く取り扱っている和光堂から発売されている経口補水液です。

個人的には、乳幼児に服用してもらうにはこれがお勧めです。

薄いりんご味が付いていて(果汁も少し含まれています)、OS1よりも飲みやすい味です。また、1本125mLと小分けされているのが地味なメリットです。乳幼児は500mLも飲み切れませんから・・・。その代わり蓋が付いていないので、開封後はサランラップなどで覆う等の手間が必要になるのがデメリットです。

なお、OSー1よりは少し塩分濃度が低めに設定されています。

3本のパッケージしかありませんが、筆者が在籍していた薬局ではバラして1本ずつ販売していました。

アクアソリタ

調味料で有名な味の素が発売している経口補水液です。意外かもしれませんが、味の素は医療用医薬品も発売しており、点滴の製剤などがあります。

そんな味の素が発売しているアクアソリタは無果汁ですが、青リンゴ味がついています。その風味と、若干塩分濃度が低めなこともあり、OS-1よりは口当たりは良いです。OS-1の味が好みではない方にもアクアソリタはお勧めできます。

なお、ゼリータイプの場合は、ゆず風味もあり、どちらも割と爽やかで飲みやすい味だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました