キューピーコーワ錠剤シリーズの成分・効能・価格の違い

キューピーコーワ ビタミン

キューピーコーワとは

もはや説明するまでもないかもしれませんが、「キューピーコーワ」は、日本の中堅製薬会社である興和(こうわ)株式会社が販売しているビタミン製剤のシリーズです。社名を商品名に入れているパターンですね。

ちなみにキューピー(QP)は「Quality(良質)」「Perfect(完璧)」に由来しているそうです。

ビタミンB群を中心とした各種ビタミンや生薬成分などが配合されています。

錠剤シリーズ

錠剤タイプのものには、キューピーコーワゴールドシリーズとしてキューピーコーワゴールドA・キューピーコーワゴールドα・キューピーコーワゴールドα-プラスがあります。

また、眼精疲労向けのキューピーコーワiプラス・関節痛向けのキューピーコーワコンドロイザー・腰痛向けのキューピーコーワコシテクターという商品もあります。

ドリンクシリーズ

ドリンクタイプのものには、キューピーコーワゴールドドリンク・αドリンク・αゼロドリンク・iドリンクがあります。

今回は錠剤の主力シリーズであるゴールドシリーズとキューピーコーワiプラスについて、違いを徹底的に比較していきます。

キューピーコーワ錠剤シリーズの種類と違い

まず、各商品の成分一覧は以下のようになります。

ゴールドAゴールドαゴールドαプラスiプラス
チアミン硝化物
(ビタミンB1)
10mg10mg10mg100mg
リボフラビン
(ビタミンB2)
4mg4mg4mg
ピリドキシン塩酸塩
(ビタミンB6)
10mg10mg10mg
シアノコバラミン
(ビタミンB12)
60μg
アスコルビン酸Na
(ビタミンC)
112.6mg112.6mg112.6mg
トコフェロールコハク酸
エステルカルシウム
(ビタミンE)
20.7mg20.7mg20.7mg50mg
ニコチン酸アミド25mg25mg
ビタミンA油
(ビタミンA)
2000単位
γ-オリザノール10mg10mg
L-アルギニン塩酸塩50mg50mg50mg
無水カフェイン50mg50mg50mg
オキソアミヂン末50mg50mg50mg60mg
オウギ乾燥エキス30mg30mg
エゾウコギ乾燥エキス12mg14mg
トウキ乾燥エキス25mg
ヘプロニカート100mg
L-アスパラギン酸Mg・K300mg
1日量2錠2錠2錠3錠
医薬品分類医薬部外品第3類第3類第3類
希望小売価格3,500円
(180錠)
3,300円
(160錠)
3,500円
(160錠)
5,500円
(180錠)
備考1規格のみ90錠包装から30錠包装から27錠包装から

コスパの比較をする際、ゴールドシリーズは1日2錠で、iプラスは1日3錠なので、そこは注意する必要があります。

それも加味すると、ゴールドシリーズはどれも似たり寄ったりの値段なのに対して、iプラスは非常に高額ということになります。まあ、成分から見ても、別のシリーズだと思った方が良いですね。

さて、ゴールドシリーズをざっとみると、ビタミンB・B2・B6・ビタミンC・ビタミンE・L-アルギニン塩酸塩・無水カフェイン・オキソアミヂン末が共通で、かなり似た商品ということが分かります。

各ビタミンの詳細な解説は別記事に掲載しています。

それでは、残りの違いがどう影響するのか、各商品ごとの特徴を見ていきます。

キューピーコーワゴールドA

ゴールドシリーズの中で最も歴史が古くベーシックなタイプと言えるのがキューピーコーワゴールドAです。

共通部分となる代謝系のビタミンB群などにプラスして、ニコチン酸アミドとビタミンAが配合されています。ニコチン酸アミドも代謝系ビタミンとして有用で、さらにビタミンAは視神経などへの働きも期待できます。

代謝系のビタミンの配合量としては充分だと思いますので、疲労感・夏バテなどの症状がメインであれば、まずはこちらを試すと良いと思います。

なお、メーカーの希望小売価格はゴールドシリーズ間でそこまで大きな差はありませんが、実勢販売価格としてはこのキューピーコーワゴールドAが最も安くなっているようです。

キューピーコーワゴールドα

キューピーコーワゴールドAのビタミンAが抜けた代わりにオウギ乾燥エキス・エゾウコギ乾燥エキスが追加されたのがキューピーコーワゴールドαです。

これらの2種類の成分は漢方などに用いられる「生薬」で、滋養強壮・代謝改善・疲労回復などの作用があります。

生薬はやや原価がかかるものが多いので、実勢販売価格はキューピーコーワゴールドAよりは高くなっているようです。

疲労の度合いがもう少し強い場合に向いていると考えられます。

キューピーコーワゴールドα-プラス

キューピーコーワゴールドαに、さらにトウキ乾燥エキスも追加したものがキューピーコーワゴールドα-プラスです。

今まで上げてきたビタミンやら生薬は、「滋養強壮」やら「代謝改善」やら「疲労回復」などが多かったですが、トウキの作用はひと味違って、血流改善作用を持ちます。

そのため、血の巡りで悩まされる婦人科の処方としては主力中の主力の生薬であり、医療用の漢方でも、代表的な「当帰芍薬散(とうき しゃくやくさん)」の主薬として用いられています。

キューピーコーワゴールドα-プラスは、血流も改善させることにより、滋養強壮・代謝改善といった他の成分の働きを強めることが期待されます。

そのため、キューピーコーワゴールドシリーズの中で最も効果が強く、かつ値段も高めとなっています。

キューピーコーワiプラス

上でも述べたように、キューピーコーワゴールドシリーズとiプラスでは、同じ「キューピーコーワ」を冠していても、別シリーズぐらい成分が違います。

コンセプトの違いで言うと、ゴールドシリーズが疲労回復や代謝改善に重点を置いているのに対し、iプラスは眼精疲労など神経の疲れの軽減に重点を置いていることでしょうか。

当然、ライバルは「目・肩・腰に」のあの医薬品でしょう。

さて、キューピーコーワiプラスの特徴的な成分を見ていきましょう。

ビタミンE・ヘプロニカート・オキソアミヂン末はそれぞれ血流改善作用を持ちます。

また、γ-オリザノールは疲れた神経をリラックスさせる作用があり、ビタミンB12とアスパラギン酸は眼精疲労に効果があります。ビタミンB12は、医療用の点眼としても眼精疲労に用いられているほどです。

また、そもそも用途が違うので比較するのもナンセンスかもしれませんが、キューピーコーワゴールドシリーズとiプラスでは、iプラスの方が実勢価格でも高価となっています。

オマケ

ヘプロニカートは元は医療用医薬品で、末梢循環障害などに適応があるお薬です。しかし、ものすごくマイナーな商品で、実は私も20年近く薬剤師をやっていて一度も触ったことがないというレアものです・・・。なぜ看板商品そんなマイナー成分を選んできたんだ?!という素朴な疑問が沸いたので、興和株式会社に問い合わせてみました。

その回答は、「興和株式会社の扱う研究領域の中でヘプロニカートも含まれており、データがあるから」といったものでした。ヘプロニカート自体は興和株式会社の発売の医薬品ではないのですが、研究領域が被っていたようですね。

終わりに

キューピーコーワ錠剤シリーズ、いかがだったでしょうか?

いずれの商品にも言えることですが、ビタミン剤は1日や2日で劇的に効果が出るものではありません。

また逆に、ずっと服用していても効果がない場合もあります。

そういった場合は、お近くの薬剤師に相談してみて下さいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました