感染性胃腸炎(胃腸風邪)の原因と治療について(小児)

胃腸風邪は、細菌やウイルスに感染することで胃や腸などの消化器に
症状が現れる感染症です。

社会生活で伝染しやすいのは圧倒的にウイルス性の方で、細菌性は
食中毒の原因として多くを占めています。
1996年に大阪府堺市で累計10,000人に迫る集団食中毒を起こし、
日本中を震撼させたO-157も大腸菌ですので細菌性です。

ウイルスの内訳としては、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルス
などが多くなっています。
なお、アデノウイルスは通常の風邪症状しか出ないことも多いです。

ロタウイルスに関しては、日本でも2011年にワクチンが発売されており
感染時の症状をかなり和らげることができるようになりましたが、
2020年現在でも自費となっているのが残念です。

さて、いずれの感染症でも、柱となる治療方針は1つです。

「消化管内に溜まってしまった病原体を全部外に出す」

これしかありません。

30年ほど前までは、「下痢が起きたら下痢止め」が当たり前でしたが
現在ではよほど酷い場合を除いて安易に下痢止めを使うことはありません。
(余談ですが、「熱が上がったら解熱剤」も同様です)

ただ、一部の細菌性の胃腸炎の場合は抗生剤が有効であることもあるので
抗生剤が処方されることもあります。

それ以外のケースでは、基本は整腸剤(善玉菌)をたくさん飲む。
吐き気があるなら吐き気止めで症状を和らげる。

脱水が酷いようなら点滴などを行う場合もありますが、
実質的に治療としてはこのぐらいしかありません。

ウイルス性胃腸炎は場合によってはインフルエンザよりも辛いと
思いますが、とにかく安静にしているしかないというのが実情です。

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