座薬の効能・正しい使い方や管理の方法(小児向け)

粉薬 小児と薬

小さいお子さんには座薬が処方されることが多いですが、それらの効能や正しい使い方・管理の方法などについてご紹介します。

座薬の種類と効能

座薬の主な効能は、大きく分けて4つです。

解熱鎮痛剤(熱冷まし・痛み止め)

小児に処方される座薬のうち、圧倒的に多いのは熱冷ましです。そのため、「座薬=熱冷まし」と思っている方もみえるかもしれません。

代表的な商品としては、「アルピニー」「アンヒバ」などがあります。

制吐薬(吐き気止め)

熱冷ましの座薬の次に多く処方されるのが吐き気止めの座薬です。

胃腸風邪等で嘔吐が続く時などに使用します。

代表的な商品としては「ナウゼリン」がありますが、病院・クリニックによっては「五苓散座剤」という漢方を配合した座薬を処方される場合もあります。

下剤

腸を直接刺激することで便秘を改善させる、いわゆる下剤としての座薬もあります。

代表的な商品としては、「テレミンソフト」「レシカルボン」があります。

鎮痙剤(けいれん止め)

お子さんの体質によっては、熱が高いときにひきつけが起こる「熱性けいれん」を起こすことがあります。

そういった症状の改善および予防として座薬を使用することがあります。

代表的な商品としては、「ダイアップ」があります。

この症状は受診していたら間に合わないこともあるので、1回症状を起こしたら次回以降のために常備薬としても処方されることが多いです。

座薬の適切な使い方

1回あたりの使用量

まず、座薬は大腸で溶けることで効果を発揮するお薬ですので、包装を開けてお薬本体をお子さんの肛門に入れるわけですが、「1回あたり1本」ではない場合があるので注意が必要です。

例えば非常によく使われる、アセトアミノフェンという解熱鎮痛薬の座薬の場合、おおよそ体重10kgあたり100mgの座薬1本、体重20kgあたり200mgの座薬1本、というふうな目安があります(もちろん症状や診断にもよります)。

そのため、例えば「体重が13kgのお子さんの場合、200mgの座薬を3分の2本に切って使う」というような指示が出ることがあるのです。

カットする場合は?

裸の状態の座薬を切るのはツルツルしてなかなか大変です。ですので、もし「切って使う」指示が出た場合は、「包装を開ける前に包装の上から包丁やハサミで切る」のがお勧めです。ぴったり2/3とか3/4に切るのも難しいので、目分量でかまいません。

さらに、切る場合は「真横ではなく斜めに切る」のがお勧めです。というのは真横に切ると、持ち手が短くなるので肛門に挿入しづらくなるからです。

使う時は

入れ方

座薬は油っぽい基剤で調製されているため、多くの場合はそのままスルッと肛門に入れることができます。ただし、お子さんが痛がるなどの場合、肛門にワセリン等を塗布して滑りをよくするのも良いでしょう。

挿入後

座薬を挿入した後は、しばらく肛門を押さえていた方が良いです。異物感を嫌がってお子さんが排出してくることがあるからです。1~数分程度様子を見て下さい。もし入れた直後に戻ってきてしまった場合、そのまま再挿入できそうなら再度入れ直して下さい。

再挿入はするべき?

座薬によって腸が刺激され、排便してしまうこともあります。その場合、座薬を入れてから何分程度経っていたかによって対応が異なってきます。

まず、数分で排便してしまった場合、ほとんどお薬が効いていないと考えられるので、もう1回分の新しい座薬を入れ直して下さい。

逆に、30分程度経っていた場合は、ある程度お薬が吸収されていると考えられるので、そのまま様子を見て良いでしょう。

難しいのはその中間の範囲の場合ですが、ひとまず15分程度経過していた場合は新しい座薬は使わず、様子を見るよう説明しています。1~2時間経っても全く症状の改善が見られない場合、追加投与を考慮に入れる、という判断になるかと思います。

座薬を使う判断の目安については以下の記事をご覧下さい。

座薬の管理の方法

続いて座薬の管理の方法ですが、結論から言うと、座薬は全て冷蔵庫に保管しておけば問題ありません。

厳密に言うと、「本当に冷所保存」のものと「常温保存」のものがあるのですが、常温保存のものでも冷蔵庫の温度(3~7℃程度)で駄目になってしまうものは無いので、全部冷蔵庫に入れておく習慣にしておけば問題ない、というわけです。

かなり前の座薬は使って良い?

冷蔵庫に入れておけば、本来の期限である1~2年ぐらいは持たせることができますが、小さなお子さんの場合、1年も経てば体重が増えて必要な薬の量も増えることが多いので、あまり古い座薬を使用するのはお勧めはできません。

座薬が交付された時からある程度時間が経ってしまっている場合は医師や薬剤師に確認した方が無難でしょう。

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