疎経活血湯の成分や効能・味・おすすめ市販薬

疎経活血湯 漢方薬

疎経活血湯とは

疎経活血湯(そけいかっけつとう)は、漢方薬の製剤の1つです。

関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛などの痛みに効果のある漢方薬です。

どちらかというと慢性的な痛みに効果が期待できるので、ある程度長く服用するお薬です。

今回は、そんな防風通聖散の構成生薬や効能、味について解説すると共に、おすすめ市販薬メーカーもご紹介します。

疎経活血湯の成分

疎経活血湯に含まれる生薬はなんと17種類もあり、芍薬しゃくやく)・地黄じおう)・川芎せんきゅう)・そうじゅつ)・当帰とうき)・桃仁とうにん)・茯苓ぶくりょう)・威霊仙いれいせん)・羌活きょうかつ)・牛膝ごじつ)・陳皮ちんぴ)・防已ぼうい)・防風ぼうふう)・竜胆りゅうたん)・甘草かんぞう)・びゃくしびゃくし)・生姜しょうきょう)です。

それぞれの生薬の由来や効能について簡単に記載しますが、こんなにたくさんあると読むのも大変だと思いますので、億劫な場合はメジャーな色つきの部分だけ飛ばし読みして下さい。

なおこの17種類は、原料の生薬の多い順に並べてあり、重要な順というわけではありません。

芍薬(しゃくやく)

美人の褒め言葉「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」で有名な芍薬ですが、使用部位は花かと思いきや、生薬としては根っこが使用されます。鎮痛作用や血圧調整作用などがあります。味は、わずかな甘味と苦みがあります。

地黄(じおう)

ゴマノハグサ科のアカヤジオウという植物の根っこです。瀉下作用(下痢を止める)、利尿作用、血糖降下作用などがあります。

川芎(せんきゅう)

センキュウというセリ科の植物の根茎(地中の茎)です。強壮作用、血行改善作用などがあり、婦人科の漢方薬によく用いられます。味は、わずかな苦みがあります。

蒼朮(そうじゅつ)

オケラという植物の根茎(地中の茎)です。利尿作用などがあります。芳香があり、やや苦みがあります。

当帰(とうき)

トウキというセリ科の植物の根です。血行改善作用などがあり、婦人科の漢方薬の主力を担うこともある生薬です。味は、わずかな辛みと甘味があります。

桃仁(とうにん)

桃の種です。「仁」は「種子」という意味です。「駆瘀血(くおけつ)作用」(=滞った血を改善する作用)があります。ちなみに「杏仁豆腐」で有名な「杏仁」は杏(あんず)の種を用いる生薬で、桃仁と類似の作用があります。

茯苓(ぶくりょう)

サルノコシカケ科のマツホドという植物を用いています。利尿作用があります。無味無臭に近い性状です。

威霊仙(いれいせん)

キンポウゲ科の植物の根や茎を用います。鎮痛作用などがあります。

羌活(きょうかつ)

セリ科の植物の一種です。鎮痛・鎮痙(ちんけい:「痙」は「けいれん(痙攣)」の字)作用、発汗作用などがあります。

牛膝(ごじつ)

ヒユ科のヒナタイノコズチという植物の根っこです。利尿作用血流改善作用などがあります。味は、わずかな甘味があります。

陳皮(ちんぴ)

日本でも非常に馴染みの深い、温州みかんの皮を用いています。ただ、「陳」は「みかん」という意味ではなく「古い」という意味です(陳皮は長い期間、陰干しで乾燥させて作るため)。健胃薬(胃腸を整える)や鎮咳去痰薬(咳や痰を改善する)として、多くの漢方薬に用いられています。みかんの果実ではなく皮ですので、味は、苦みが強いです。

防已(ぼうい)

ツヅラフジ科のオオツヅラフジという植物の茎です。鎮痛作用・抗炎症作用などがあり、神経痛や関節炎に用いられます。味は、苦みがあります。

防風(ぼうふう)

ボウフウというセリ科の植物の根っこです。解熱鎮痛作用・代謝改善作用などがあります。

竜胆(りゅうたん)

リンドウ科のトリリンドウという植物の根っこです。名前の由来は「胆のように苦い」というものであり、その名の通り、非常に強い苦みがあります。「苦味健胃薬」として用いられます。

甘草(かんぞう)

マメ科の植物の根です。抗炎症作用や鎮咳去痰(咳を鎮め、痰を切る)作用があります。非常に使用しやすい生薬で、なんと全漢方薬の7割以上に配合されていると言われています。名前からして想像が付きますが、味は、ほどよい甘味があります。

白芷(びゃくし)

セリ科のヨロイグサという植物の根っこです。鎮痛作用・血流改善作用などがあります。独特な香りと苦みがあります。

乾姜(かんきょう)

ショウガ根っこです。消化の促進・嘔吐の抑制などの作用があります。普通に料理や薬味として用いられているショウガとほぼ同じと思って差し支えありません。漢方学的には「辛味健胃薬」に分類されることもあります。

疎経活血湯の効能

慢性的な痛みに

17種類もの生薬が配合されている疎経活血湯ですが、そのほとんどは「鎮痛作用」「抗炎症作用」「血流改善作用」「健胃作用」のいずれかを持ちます。

慢性的な肩こりや腰痛などに効果が期待できる配合と言えます。

他の薬は?

芍薬甘草湯

痛みに対し、より即効性を期待する場合、芍薬甘草湯という漢方薬があります。

こむら返りに対する漢方薬として一定の知名度があると思われます。

疎経活血湯の味と飲み方

苦みは中等以上

上記の17種類の成分には甘味のあるものも含まれてはいるのですが、総合的な味としては苦み・辛みが勝ってしまいます。漢方薬は苦みのあるものが比較的多いですが、疎経活血湯はその中でも苦い方と言えるでしょう。

漢方薬を飲みやすくするためのコツについては以下のページでご紹介しています。

漢方薬の味(苦み・不味さ)を改善させるための飲み方

漢方薬の味(苦み・不味さ)を改善させるための飲み方

疎経活血湯の市販薬

散剤と錠剤の商品あり

市販薬は様々な会社から発売されていますが、疎経活血湯に関しては、なんと医療用漢方のシェア最大手であるツムラの製品がありません。ですので、次の大手であるクラシエ(旧カネボウ)のものがお勧めです。

なお、クラシエは疎経活血湯以外でも様々な錠剤タイプの漢方薬を発売していることもあり、粉薬が苦手な方にはイチオシのメーカーです。

なお、漢方薬メーカー3番手と言えるコタローが、小さい包装のものを発売しているので、お試しで服用してみるにはいいかもしれません。

クラシエ

北日本製薬

錠剤の製品の注意点

錠剤の製品は1回服用量が3~6錠など、服用する錠数が多いのにはご留意下さい(これは医療用の漢方薬も同様です)。

「500錠入り、お、たくさん入ってるじゃん」と思っても、「1回6錠・1日3回服用」という商品もあります。

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