薬の嫌いな子供に苦い抗生剤・抗ウイルス薬を飲ませる時のコツ

粉薬 小児と薬

抗生剤とは

細菌の増殖を抑えるお薬である抗生剤抗生物質抗菌薬とも言います)は苦みの強いお薬が多く子供にとっては薬が嫌いになる分岐点とも言えます。

なお、「抗生剤」は細菌に対して効果のあるお薬で、ウイルスに対するお薬は「抗ウイルス薬」といいます。

今回は、そんな抗生剤・抗ウイルス薬を少しでも飲みやすくするため、注意を要するお薬についてまとめました。

以下に示す「DS」はドライシロップ(甘い粉)の略です。

代表的な苦い抗生剤の一覧

ジスロマック(アジスロマイシン)細粒

ジスロマック細粒(成分名アジスロマイシン)は、2021.03現在、小児用の抗生剤の中で最も苦いものの1つです。ただし、ジェネリック医薬品の中には先発品よりも味のマシなものがありますので、ジェネリックを検討するのも1つの方法です。

ジスロマックは元々苦いだけでなく、酸性飲食物と混じるとさらに苦みが悪化するという性質もあります。そのため、酸味のあるジュース・スポーツドリンク・シャーベットなどに混ぜるのは逆効果になりますので要注意です。

飲食物に混ぜる際は、酸味の無いバニラアイス・チョコアイス・ココア・牛乳などが良いでしょう。

さらに注意点として、痰切りのお薬ムコダイン(成分名カルボシステイン)は酸性度が高いため、これと一緒に混ぜることでも苦みが増してしまいますので要注意です。

クラリシッド(クラリス・クラリスロマイシン)DS/エリスロシンDS/オラペネム細粒

クラリシッドクラリスという商品もあり、いずれも成分名クラリスロマイシン)、エリスロシンオラペネムという3種類の抗生剤もジスロマックとほぼ同じ性質があり、酸性飲食物と混じると苦みが増してしまう注意点も同じです。
ただ、元々の苦みを比較すると、この3種類の中ではエリスロシンがややマシです。

フロモックス(セフカペン)細粒/メイアクト(セフジトレン)細粒

フロモックス(成分名セフカペン)はイチゴ味で、メイアクト(成分名セフジトレン)はバナナ味とそれぞれ美味しそうな味がコーティングされてはいるお薬ですが、これらのお薬の特徴として「溶かしてから時間が経ちすぎるとコーティングが剥がれて中身の苦みが露出してくる」という点があります。

お子さんにありがちな、「薬をジュースに混ぜてはみたもののなかなか思い切って飲めない」というケースに遭遇してしまうと余計に苦くなっていってしまうので注意が必要です。

何かに溶かす際は、「今なら子供が飲んでくれそうだ」と判断してから溶かし、一気に飲み切ってしまうのがコツです。

代表的な抗ウイルス薬の一覧

タミフル(オセルタミビル)DS

インフルエンザの治療薬として有名なタミフル(成分名オセルタミビル)も苦いお薬です。2021.03現在、1社だけジェネリック医薬品を発売しており、味はそちらの方がマシだと言われていますが、先発品の方が味が良いという人もいるので好みによるところです(筆者も、どちらかというと先発品の方がマシかなぁという感覚です)。

飲食物の中ではチョコアイスに混ぜるのが一番苦みが隠れやすい気がしますが、チョコレートが苦手なお子さんにはフルーツ味のアイスがいいかなと思います。

バルトレックス(バラシクロビル)細粒

バルトレックス(成分名バラシクロビル)も子供のうちに1回は飲まなければならない可能性があるお薬です。なぜなら水疱瘡に処方されるからです。

このお薬は何社かジェネリック医薬品を発売していますが、先発品の苦みが強烈なので、いずれもそれよりはマシだと思います。

相性の悪い飲食物は無いので、アイスやジュースなど好きなものに混ぜて下さい。ただ、特に先発品はそれでも苦みを隠しきれないのではないかと思います。

服薬ゼリーについて

苦手な薬を飲ませる時の大きな助けとなってくれる服薬ゼリーについては別記事にまとめたのでご覧下さい。

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