アンサングシンデレラ:ストーリーから見る現実とドラマの違い

病院薬剤師「葵みどり」を主人公とするドラマ「アンサングシンデレラ」が始まりました。原作は同名の漫画ですね。

普段はドラマを観ることのない私ですが、妻が観ていたのに引っ張られて一緒に第2話を観ました。

まだこの先が長いので今後の評価は変わってくるかもしれませんが、現時点での感想について。

ネタバレは極力控えたいですが、感想を書く以上、少しは触れざるをえないのでご容赦下さい。

アンサングシンデレラのタイトルの由来

そもそも「アンサングシンデレラ」のタイトルの由来ですが、アンサング(unsung)は
歌う(sing)の過去分詞+否定形ということで、直訳すると「歌われることのない」
ですが、この場合は「賞賛されることのない」という意味合いですね。

中世頃までは、英雄に対して吟遊詩人が英雄叙事詩などで「歌う」ことが定番だった
でしょうから、そういった取り上げ方をされることがないというのが「アンサング」
と思われます。

薬剤師はその職務上、先頭に立って治療するわけではなく、医師のミスなどがないか
チェックし安全に医療を遂行することがメインになってきますので、確かに表立って
賞賛されることは少ない職業です。

ストーリーの感想

まず、全体としての結論から書くと、ストーリーとしてはよくまとまっているのではないでしょうか。

当然、現実とはかなり異なる部分もあります。だいたい勤務時間は持ち場が決まっているので、急にそこを離れて外出するなんてことはありえません。
ダブルチェックせずに薬をそのまま袋に入れたりする薬剤部も今ではまず無いでしょう。

まあでも、ドラマをノンフィクションだと思って観る人はほぼいないと思うので、
その辺は大目に見てもいいんではないでしょうか。

また、薬剤師にスポットを当てたい都合上、多少医師や看護師がボンクラに描かれて
しまうのも仕方ないかと。
これは逆に、医師が主人公のドラマで、主人公が初歩的な処方ミスを薬剤師に指摘されることがないのと同義かと思います。
日常をそのままドラマにしていたら全く面白みが無いですからね。

というわけで、今後も継続して観るかどうかは分かりませんが、期待できる内容に
なっていると思います。

医薬分業が進んで調剤薬局はだいぶ身近になってきているとは思いますが、医療系の方以外で病院の薬剤部の中がどうなっているか知っている方はあまりいないと思いますので、それを身近に感じてもられるようになれれば一人の薬剤師として嬉しいです。

CMは調剤薬局オールスター

そういえば、主人公は「病院薬剤師」なのにCMが超大手調剤薬局チェーンのオールスター状態だったのが笑えましたね。
スポンサーに配慮して、そのうち地域連携編とかで調剤薬局も出てくるかもしれません(笑)。
原作でも、少しだけ町の調剤薬局も登場していましたが・・・。

ドラマ版と原作の違い

ちなみに、ドラマはほとんど観ることがないと書きましたが、原作の方は読んでいます。

医療従事者向けの情報サイト日経メディカルというのがあるのですが、さらにその中に
薬剤師向けの日経DI(Drug Information)というサイトがあります。

アンサングシンデレラ(原作)は、その日経DIで配信されているので、定期的に読んでいます。

その原作とドラマとで、最も違いを感じたのは「現実との乖離度」でしょうか。

原作は、特に初期は「薬剤師あるある漫画」という感じで、ものすごく共感できる
部分がある内容でした。仕事の内容も、かなり現実に近いですね。
専門用語もそれなりに出てきます。

ただそれではドラマ化するに当たって一般の視聴者の方にウケが悪くなるだろうと
いうことで、だいぶ脚色されたのだと思います。その辺は当然と言えば当然かも
しれませんね。

オリジナルキャラもいるようですが(そもそも主人公の年齢からして違いますが)、
原作に出てきたキャラは「あ、この人は原作のあの人かな?」ぐらいに分かる程度に
世界観は壊れていないと思います。

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