解熱鎮痛薬(熱冷まし・痛み止め)の座薬を使う目安(小児)

前記事からの続きです。

解熱鎮痛薬の成分

小児用はほぼ間違いなくアセトアミノフェンという成分が用いられ、
商品の名前は「アンヒバ」か「アルピニー」が多いです。

用量(使う量)おおよその目安として「体重10kgあたり
アセトアミノフェン100mg前後」なので、
お子さんの体重によってはカットして使う指示が出ることがあります。

座薬を使う目安

1回使ってから次に使うまでの間隔は主治医によってばらつきはありますが、
8時間程度であることが多いです。

悩ましいのは、「今ぐらいの体温でも座薬を入れた方が良いのかどうか?」
だと思います。

まず、体温の目安は、薬袋(薬が入っている袋、「やくたい」と読みます)にも
書いてあることが多いであろう38.5℃ぐらいになります。
もちろん「熱を下げる薬」なので、熱が低い状態で使ってもあまり意味はありません。

全身状態は?

さらに、体温と同じぐらい重要なのが、「全身状態が良いか」です。

熱というのは本来、自分の免疫力を高め、異物と戦うために自分で発生させて
いるものですので、自分の状態が良ければ熱を下げる必要はありません。
(勘違いされている方もいるかもしれませんが、バイキンが熱を
発生させるわけではありません)

具体的に言うと、いつもと変わらず食欲があるとか、熱はあるけど日中割と普通に
過ごせているとかです。
乳幼児であれば、ご機嫌で遊んだりしている、とかでしょうか。

そのような状態であれば、むしろ熱は下げない方が良いとさえ考えられます。

問題は、「自身で産生しているはずの熱で、自身がダメージを受けている」場合です。

例えば、インフルエンザで40℃の熱が出た場合、その高熱で実はインフルエンザ
ウイルスもやられていきますが、自分自身も弱ってしまうのが問題なのです。

そういう時は、体温を下げて自分へのダメージを和らげてやることも必要になります。

小さいお子さんの場合、ぐったりとしている・ものすごく機嫌が悪い・寒気が
すごそう・寝付きが悪い・食欲が全くない、などが目安になります。

さらには、高熱が続くと、ひきつけを起こしてしまう場合がありますので(熱性
けいれんと言います)、注意が必要です。

熱冷ましの座薬は、そういった場合に使用して下さい。

熱は何のために下げる?

ただし、ここまで読んで下さった方は察していただけると思いますが、解熱剤で
熱が下がったからといって、元の病気が良くなったわけではありません。

解熱剤は、「バイキンをやっつけるために使う」のではなく「バイキンとの消耗戦・
長期戦を有利に戦うために使う」ものです。

特に、現在おじいちゃんおばあちゃん世代である団塊の世代以上は、「熱があったら
熱冷ましで下げる」というのが当たり前という感覚の方も大勢いらっしゃいますので、
ご留意いただきたいと思います。

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